FC2ブログ

トルコとヨルダン~イスラム国の対応の差

  クリックしていただけましたら嬉しいです。

↓↓↓

人気ブログランキングへ



 トルコの外交官など約50人の人質は交渉の末、全員無事釈放された。
   有志連合の空爆に参加したヨルダン兵士は殺害された。その残酷な映像(火あぶり)は編集し22分という異例の長さでネットの掲載された。
  イスラム国のこの扱いの差はどこからもたらされたのか。
  トルコはイスラム国にとって恐ろしい存在ということで、ヨルダンは弱いということだ。
  トルコは勢力圏への物資、人員の流入の上で死活的な存在。かつ強大な陸軍を要している。
  人質を殺害し、本気で攻撃されたらその打撃が大きい。
  それに対して、ヨルダンは部族勢力が強く、その上に乗った王政は必ずしも盤石とはいえない。国内にイスラム過激派も存在する。ヨルダン王政の権威を失墜させ、ヨルダン社会の安定を揺さぶることで、有志連合の切り崩しを狙われたものだろう。
  だから、恐怖感を最大限に惹起させる映像の編集になった。
  いざとなったら反撃されるという力を持っている国と侮られた国との差と言えよう。
  国際社会の現実は甘くはない。
スポンサーサイト



狙いはヨルダンでありイスラム過激派内の主導権争い

  クリックしていただけましたら嬉しいです。

↓↓↓

人気ブログランキングへ


   今まさに戦闘の中にあるイスラム国にとって、空爆を実施している有志連合の切り崩しが最大の狙いであることは容易に分かる。
   有志連合の中で国内に有志連合に加わることへの抵抗感のあるヨルダンが切り崩しのターゲットになっている。
   ヨルダンの過半数はパレスチナ難民であり、元来がイスラエルに対する敵対心が強い。そのイスラエルのバックボーンがアメリカであり、アメリカの主導する有志連合参加への割り切れなさを抱く空気が潜在しているからだ。
   イスラム過激派内で様々な組織があり、主導権を競っている。イスラム国としてはそれらの首座を確立し、戦士や資金を糾合したいのが狙いだ。
   日本人人質は、そうしたイスラム国の思惑の材料として使われているということ。
   
   

ヨルダンの国民感情への配意が欠かせない

  クリックしていただけましたら嬉しいです。

↓↓↓

人気ブログランキングへ
  

   どの国もそれぞれの国情がある。
   日本が日本の立場を振り回しても通用しないことは言うまでもない。
   基本的に、ヨルダンはイスラエルに対する警戒心・憎悪観が強い。
   ということはイスラエルの背景にあるアメリカへの不信感が強いということになる。
   そのアメリカの主導する有志連合への不信感も強いということだ。
   そうした中でのヨルダンの有志連合への参加であり、パイロットの拘束だということだ。
   日本が人質の交換を要請してもこうした背景を理解して、ヨルダン国民の感情に寄り添うのでなくては通用しない。
   国際関係は背景の国民の感情への配意が重要だ。
プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

カテゴリ
最新記事
クリックしてください↓↓↓
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アクセスカウンター
RSSリンクの表示
あし@
講演依頼お問い合わせはこちら↓

名前:
メール:
件名:
本文:

人気ランキング
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
最新コメント
最新トラックバック