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トルコの地政学的な重要性~危険なトランプ大統領の手法

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   トランプ大統領のトルコへの制裁ディール外交は危険だ。

   トルコが安定的に発展して行くことが地域の諸問題解決に不可欠な重要な条件だからだ。

   シリア難民をすでに数百万人国内に抱かえているだけでなく、シイリア国内には国外脱出予備軍が数百万人もいるという。

   この一事でもトルコの地域安定への重要性がわかる。

   不安定なアラブ社会のいわば優等生ともいうべきトルコの存在はアラブ社会の理想モデルでもありうる。

   トルコがロシアや中国の影響下に入ることは様々意味で国際情勢の安定性を危うくすることは容易に予想できる。

   思い付きで突っ走るトランプ大統領の暴走は極めて危険だ。
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米にとって、トルコとの関係改善不可欠

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   トルコの地政学的な位置から、トルコの協力抜きのシリア安定化は不可欠だ。
   アサド政権の非人道的振る舞い、エルドアン大統領の独裁強化など、問題は多いが、シリアの安定化を優先して感がるべきだ。
   米国が支援してきたシリアのクルド勢力は、トルコのクルド問題との関連で、トルコにとって、扱いの難しい問題だ。
   シリアのクルドは自治権という範疇で、トルコとの何らかの妥協を模索するしかないのではないか。
   長期的には、アサド政権も、エルドアン政権も、現在の路線は続けることはできないのではないか。
   諸勢力との折り合いを受け入れるより妥協・共存の考え方を取り入れていくしかないものと思う。
プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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