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中国の心配は本土への影響

   香港で親中派が敗北したことをどう説明するか。

   香港の状況を伝える海外報道の遮断には当局の戸惑いが感じられた。

   中国当局が最も恐れるのは、香港の本土への影響。

   一層の愛国教育、思想統制の強化が予想される。

   AIを使った個人同行のっ把握の一層の巧妙化が当面の方策。

   それで民衆が納得するだけの経済的な成果が求められるがそれがだんだん難しくなるところが

   最大の悩み。
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香港統制手段再構築~民意の支配策

   普通選挙の危険性を再確認させられた中国当局は民意のコントロール強化に知恵をめぐらすだろう。

   普通選挙だけは決して認めないと決意も新たに・・・ということ。

   結局、事実上の直接支配を強めるしかないか。

   香港の民主化を求める市民との妥協のない対立は長期化必至だ。

   まずは市民の監視強化から・・・。

   次第に、 あらゆる部門での直接支配が強化されるだろう。

風前の灯、一国二制度したの司法の独立

  中国に司法の独立は存在しない。

  司法機関も共産党の指導下にある。

  香港の憲法である基本法158条は「全人代常務委が基本法の解釈権持つ」と定める。

  中国がこの規定を根拠に香港の司法に圧力を強化すれば香港の司法は死んだも同然となる。

  覆面禁止法を香港基本法違反とした香港高等法院(高裁相当)判決に猛反発する中国政府は香港の司法への世界の信頼を揺るがせる。

 これは 一行国制度の死を意味する。

香港で大学での衝突激化~中国の体制の特異性際立つ展開に注目

   13日、香港警察は中文大学に部隊を入れキャンバス内で多数(60人以上との報道)の負傷者が出た。

   学生団体などは天安門事件の再来と非難する声明を出した。

   本土出身学生に深圳への一時退避を呼びかける動きも伝えられた(一週間のフリー宿泊所提供など)。

   伝えられる諸情報は当局による一層の強権発動の兆候が強い。

   中国の強権体制の特異性が世界の目にさらされる展開だ。

   

   

香港、強権統治しかない中国の選択肢

   10月31日に閉幕した4中全会は「港民治港」の原則を再確認したが孫前に「愛国者を主体とする」という条件を追加した。

   中国共産党の方針に従う者だけの香港ということ。

   習国家主席と会談(11/4於上海)する林鄭月蛾香港長官のほほ笑む笑顔をアップで伝えた中央テレビや新華社などは香港市民がどう反応するかという理解が欠けているとしか思えない。

  中国による支配強化への反感しか生まないだろう。

  デモ鎮静化を目指すうえでは感情を逆なでする香港長官の笑顔・・・だけが印象付けられた。

   
プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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