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ミヤンマーの人権後退を憂うる~報道弾圧

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   ロヒンギャ虐殺を報道した記者を禁固7年の刑にする判決を下した(9・3、ロイター通信記者2人)。

  国軍を制御できない国家顧問アウンサン・スーチー氏には失望を覚える。

  国連人権員会調査でもスーチー氏は流血を止めるために自らの道義的権威を役立てていないことを批判しているのは当然だろう。

  国連の戦争犯罪容疑での国軍幹部名指しも何の効力も持ちえないことも併せて留意しておくべきだ。 
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ロヒンギャ~ミヤンマーの人権迫害懸念

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  ミヤンマーで少数民族ロヒンギャへの迫害深刻化が懸念される。
  11月23日、隣国ミヤンマーに避難民が押し寄せ、バングラディッシュ外務省はミヤンマー大使へ事態収拾を求めた。
  ロヒンギャはミヤンマー西部ラカイン州に住むイスラム教徒少数民族。ミヤンマー政府は自国民族と認めず、多くは正式な国籍を持っていない。
  国連推計では同州に約80万人が暮らしている。
  仏教徒の多いミヤンマーでは宗教対立の様相も濃い。
  ミヤンマー政府は、パキスタンなどで軍事訓練を受けた数百人の集団が軍や警察施設を襲撃したとして掃討作戦を実施した。
  ロヒンギャは掃討作戦と称して家を焼き討ちにするなどの迫害を受けていると訴えている。
  ロヒンギャとミヤンマー政府の対立は宗教対立に発展しかねない危険性を帯びている。
  スーチー氏にとって政権発足以来の最大の試練となっている。
 

ミヤンマー民主化に期待~アウンサンスーチー派勝利

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  11月8日の総選挙でアウンサンスーチー氏率いる野党国民民主連盟(NLD)が8割の票を獲得し勝利した。
  国民の軍政への不信・反感の強さが示された。
  独裁の続いたミヤンマーの民主化は容易ではないだろうが、今は、アウンサンスーチー氏の指導力に期待したい。
  カリスマ政治家のスーチー氏が実権を握ることで、彼女自身の独裁色が強くなることは必定。
  国軍との関係、経済運営、少数民族との話し合い、ロヒンギャ問題など問題は山積している。
  温かく見守り、可能な限り、国際社会は同国の民主化を支援すべきだ。
プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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