FC2ブログ

香港情勢を真剣に恐れる中国当局

  中国当局の悪夢は、大衆運動がコントロールできなくなった東欧の「カラー革命」の中国への波及。

  ネット時代の大衆運動の扱いにくさを真剣に恐れている。

  6月9日の大規模デモから83日(8・31現在)、終息が見通せていない。

  焦りから、活動家を相次ぎ逮捕、デモや集会を認めていない。

  企業に圧力をかけデモ参加者の解雇も進めている。

  武装警察部隊を集結させ威嚇すると同時に、今は大学が始まりデモ参加者の減少することに期待している。


香港当局への圧力を強化し、強硬手段行使によってでも早急な鎮静化を図りたいところだ。

  九月半ばまで終結しない場合には武装警察の導入もあるとみ、内外への宣伝情報発信で強硬措置もやむを得ないとの環境づくりに入っている。

  当局の視野は香港でてこずる姿を見守る大陸各地の当局への少数民族や各種不満分子への影響だ。

  党内の習近平指導部への批判勢力の動きもある。

  10月1日の建国70周年を前に神経質な動きが続く。

  

スポンサーサイト



香港の実態~大陸当局の完全支配下

   香港の実情は大陸当局の完全支配下になっているとみていい。

   香港治安当局のデモ鎮圧主力部隊は大陸からの派遣者となっている。

   派遣者は2000人を超えているとの推測がなされている(ジャン・ピエール・カベスタン教授・日経8・30)。

   指揮系統も大陸側が掌握している。

   香港警察の名のもとに大陸がデモ鎮圧にあたっている。

   当面、偽情報や大陸進出企業などを通じてデモの鎮静化に努める。

   国際的な反感が大きい武装警察部隊の越境出動は構えだけでとどめたい意向。

   裏社会など影の力を利用してのデモの幹部に対する暴行・傷害など実力行使を強めよう。

   自由都市としての香港は消滅した。

国益を相争う時代~日常的に争いのあることへの覚悟

  いわば危機管理の常態化。

  争うことに慣れていない我が国国民にはストレスの多い時代となろう。

  この時代、 一人一人がしっかりした哲学をもって生きることが肝要となる。

  わが国民にとっては生き方を含め考えてみるいいきっかけとしたいものだ


  

香港の推移を注視

   香港警察が拳銃を威嚇発砲したことは極めて深刻な展開の予兆。

   香港市民を威嚇で抑え込めるとの甘さがうかがわれる。

   次の想定外は死者の発生だ。

   それは限りなく天安門事件の再来となる。

SNS情報戦の激しさ・・・判断力教育の重要性

   ラインやフェースブックによって香港をめぐる中国当局のSNS情報操作が改めてSNS情報の信頼性に関しての警告となった。

   当局が偽アカウントを多数使って情報を操作している実態を示している。

   先の米大統領選へのロシアの国家ぐるみの情報操作疑惑で注目されるようになったネット時代の国家による情報操作がさらにエスカレートしている。

   ネット情報にますます依存度を高めている若者の判断力養成が求められる。

中国武装警察隊の香港導入は危険~天安門事件の再来は必至

   中国は独裁体制下にある。

   武装警察隊は警察と言うのは名ばかりで、軍隊だ。

   わが国の機動隊とは全く別物。

   ソフト対応はできない。

   そもそも独裁体制にソフト対応の素地はない。

   その上にソフト対応の経験もない。

   出動すれば死者が出る。

   武装警察隊の出動で天安門事件の再来は必至だ。

中国当局の香港への危機感

  中国当局が恐れるのは香港の大陸各地への影響。

  各種格差も拡大し、不満が各地に蔓延している。

  当局は圧倒的な武力で抑えつけてきた。

  それが香港で当局を屈服させるという事例を見せ付けることになれば、その影響は計り知れない。

  アラブの春、ウクライナなどのカラー革命で注目されたネット時代の民衆の動員力が怖いのだ。

  武装警察隊を香港に入れる危険性が高まっている。

中国当局にとって香港デモの深刻さ

   中国当局にとって香港デモへの対応は深刻な局面を迎えている。

   香港空港の占拠は放置できず、さりとて武力による威嚇の許容度合いが見通せない。

   香港市民に広く拡散したデモ主体はとらえどころがないことが最大の問題。

   当局の出方は世界注視の下。

   ということは、台湾はもとより、何よりも大陸国内に対する影響が深刻。

   武装警察を出動させての鎮圧に追い込まれる可能性が迫っている。

   天安門事件の再来も。

   習体制にとって今がまさに正念場。

   

香港デモへの対応は危険性高い

  香港の大規模抗議活動が続き、香港当局の手に余る度合いが増している。

  背後の中国当局の焦りの高まりが危険度を高めている。

  香港で天安門事件の再来状況を避けたい中国当局の打つ手が次第に狭まっている。

  何らかの偶発的な事案への対応で想定外の死傷事件が発生する危険がないとは言えない。

  中国外交部の香港出先機関が駐香港米国総領事館員が2014年雨傘事件の指導者とホテルで接触(8・6、米国は情報収集と主張)したことを内政干渉と抗議した(香港紙大公報など)。

  外交官が情報収集することは正当な活動であることは明らか。講義は中国当局の焦りからであることは明らか。  

  米国務省報道官は「中国は悪党の政権」と刺激的な反論を行った(8・8記者会見)。

  中国当局の焦りが危険性を高めている。
プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

カテゴリ
最新記事
クリックしてください↓↓↓
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アクセスカウンター
RSSリンクの表示
あし@
講演依頼お問い合わせはこちら↓

名前:
メール:
件名:
本文:

人気ランキング
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
最新コメント
最新トラックバック