FC2ブログ

国内の敵対勢力に包囲されているとの強迫観念~香港問題に注視を

   中国共産党幹部には国内の敵対勢力に包囲されているという観念が根強い。

   香港での妥協は国内の反対勢力に勢いをつけることが怖いのだ。

   党内も国民も厳格に管理しなければならないというのが天安門事件(1989年)の最大の教訓なのだ。

   党内の内部分裂を放置すれば敵対勢力に敗北するとして、党員の管理は厳格を極める。

   習近平による権力の集中、事実上の終身制はその延長にある。

   従って、香港での妥協はありえない。

   第二の天安門事件とすることの国際的なダメージの大きさを理解することでかろうじて踏みとどまっているのが現状。

   香港は管理社会モデルと民主制モデルのせめぎあいなのだ。

   国際社会は香港問題を注視するべきだ。

   

      

スポンサーサイト



出口の見えない香港~崩壊始まる

   昨15日も無届けデモが大荒れだった。

   重傷者が出たようだが死者は伝えられていないことをもって幸いだったのかもしれない。

   しかし、10月1日の建国70周年まで残された時間はいよいよ無くなった。

   尻を押され妥協できない香港政府は、強硬手段に訴えるしかない。

   中国当局は、デモに反対する市民という名目などで、あらゆる手段を使った鎮圧に走る可能性が強い。

   これ以上の妥協を拒否した中国当局対前途に失望した香港市民は不幸な局面を迎えるだろう。

   

ミンダナオのモロ・イスラム解放戦線(MILF)武装解除

  9月7日、ミンダナオ島で MILF武装解除着手し、式典が開かれた。

  2022年までに兵士約4万人の武装解除が始まる。

  ミンダナオで多数の死者を出してきた紛争が終結することはドティテル大統領の輝かしい成果だ。

  設立準備の進むMILFムラド議長の率いる暫定自治政府の成功を期待したい。

過激化する香港の民主派~迫る残された時間切れ

   当局の手段を択ばない抑え込みと、デモを呼びかける民主派市民勢力のぎりぎりのせめぎあい局面に入った。

   住宅の高騰で狭い部屋に押し込められる若者にとって、増す増す希望の見えない中での、追い詰められた抵抗。
   
   国際社会へのアピールで香港当局の譲歩を迫るも当局の譲歩余地は少なく、過激化する背景が十分なだけに、結局は不測の危うい局面が続く。

   15日には大規模デモが呼びかけられているが過激化し、当局の強権発動による鎮圧の衝突が懸念される。

   10月1日の建国70周年式典を前に残された時間は少ない。

韓国との関係~感情過多からの脱却

   朝鮮半島を併合していたことから、朝鮮人には感情的な部
分が優先するのはやむを得ないだろう。

   わが国としてはその感情的な部分は外交的な取り決め優先で、さらなる過剰な譲歩は避けるのが賢明だ。

   南北統一・安全保障面での関係については、結局は南北両政府の問題であって、わが国としてはどうしようもない問題だ。

   最終的には突き放した冷静さが肝要だ。

   最悪状態に備えることも必要。

   核兵器を有する統一朝鮮にどう向き合うかという腹はくくっておく必要がある。

   経済、政治、安保いずれにあっても、韓国との過度の関係はリスクともなりうる。

   

異次元局面に入った香港情勢

   最後の譲歩とする中国当局。

   中国共産党が受け入れられない普通選挙の要求を掲げる民主派。

   民主派過激派の徹底抗戦と当局の徹底取り締まり。

   異次元の局面に入った。

   何が起きるか目が離せない。

中国当局の抱える根本的なジレンマ

   香港問題への対処で顕著になった中国体制の抱える矛盾を考察してみたい。

   1 当然のことながら、大多数の国民の望んでいる「豊かになること」をめざすわけだが、豊かになるには党員の多くが既得権者として嫌っている構造改革が欠かせないということ。国民の望む政策を遂行するにはその最大の抵抗勢力が党員、しかも幹部党員だという。

   2 豊かになれば党の言いなりにはなりたくない自己主張のある国民が増える傾向。豊かになれば独裁体制の維持が難しくなる。

   3 香港などへの対処の基本戦略は鄧小平定昇の「一国二制度」。このスローガンは変えられない。しかし、共産党による統制下に置くことは、二制度とは衝突することは必至。譲れない基本的な事項なるもの(「核心利益」などと称す)を掲げてごり押しするしかないということ。


   さらには、選挙による権力の正統性を有しない、一党独裁の国民不信感はいかんともしようがない。

米中対立の展望

   米中共ダメージが拡大し、どこかで妥協したくなるだろう。

   しかし、その妥協はあくまでも短期間の仮の姿。両者の対立は数十年間に及ぶことが予感される。

   世界は、基本的には両陣営に分断されるのではないか。

   長期対立の帰結はどうなるか。

   両者に組しない第三者が漁夫の利を得る可能性が高いのではないか。

   人口も大きいインド、インドネシアなどは有望ではないか。

   わが国はアメリカとの関係を基調としつつ、民間レベルで中国との関係を深める。かつ漁夫の利候補国との関係拡大に配意すべきだ。

   情報立国&戦略的発想。

 

出口の見えない混迷~ネット時代の抵抗運動

  香港情勢の注目点

   中国の最も恐れる・・・< カラー革命の様相 >


   1 収束が見えない
香港、中国当局ともに制約が多すぎる。デモ側の匿名性も厄介だ。香港住民の失望感が拡大中。

   2 ”草の根抵抗運動”の様相強まる
     明らかな運動の主体が存在しないことから、香港政府、中国出先機関、空港など攻撃対象も硬軟手法(昨日の集会中止まで)もバラバラ状態。
     当局としてはどこを抑えたらいいのかわからないことにも・・・モグラ叩き状態。
    
   3  香港政府の傀儡ぶりがますます明らかに
     デモ側の要求に応じられない硬直した香港政府。
     背後の中国当局の存在顕著。
     外国や台湾など流出は香港の終焉象徴では。
   
   4  硬直した共産党指導部の対応
      情報統制(偽情報、武警などの脅し)、指導者拘束、香港警察などへの偽装

      強硬手段に備え、中国当局による暴動だとの情報操作が目立つ。

   5  さらなる強硬手段で犠牲者が出、混迷度の高まる危険性…天安門状態
プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

カテゴリ
最新記事
クリックしてください↓↓↓
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アクセスカウンター
RSSリンクの表示
あし@
講演依頼お問い合わせはこちら↓

名前:
メール:
件名:
本文:

人気ランキング
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
最新コメント
最新トラックバック