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正直な英キャメロン首相~不正直な中国・ロシア、言い訳先行気味の米オバマ大統領~

今回の英国G8サミットの裏のテーマは国家による電子情報収集活動だった。
英紙ガーディアンによると、英政府通信本部(GCHQ)は09年のG20首脳会議で各国代表の電話や電子メールを傍受していたとされた。今次サミット直前に、米中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン氏が暴露し、オバマ大統領が一部認めたことによって(「米国では合法的に情報収集が行われている」「テロ防止のためのもの」というトーン)、米政府による個人情報収集という事実が明らかになった。サミット終了時の記者会見(6月18日)で、キャメロン英首相は「情報活動はいろいろな形で貢献している。国家運営にとり情報共有は不可欠だ」と言い切った。
首相各国がこぞって情報収集技術の開発にしのぎを削っているという現実を直視することこそが肝要だ。
英米がその事実を認め、その正当性に付いて、何らかの言い訳を行っているのに対し、中国やロシアは、事実を認めないばかりか、否定しているということだ。後者は、しぶしぶでも認めなければならない国内的な批判の声すら抑えきるという態度ということ。後者こそ、国家上げて、無制限の情報収集工作を展開しているというのが現実だ。その目的も各分野の最新情報窃取ということまで行っている可能性が高い。
そうした現実を直視し、それぞれの立場で対応していかなければならない。・・・ということだ。最初から国家とはそういうものなのだから。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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