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ロシアと欧米の新たな冷戦~国際構造の決定的変化

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   以下、私のウクライナ情勢についての現在の判断を端的に示しておきたい。
   ウクライナ問題は新たな冷戦の時代の幕開けとなった。
   ロシアと欧米の亀裂は容易には解消できないだろう。
   ロシアも欧米も自分たちは正しく、悪いのは相手側だと確信している。
   相互の不信感は確信に裏付けられている。
   その解消はもはや不可能というレベルだ。
   ウクライナで政府軍が戦っている相手は、ロシア軍そのものだ。ロシア軍が親ロ派として地元の反政府勢力を指揮している。タンク、装甲車等の装備や武器弾薬はロシアが供給している。ロシアがウクライナで戦っているということだ。マレーシア機撃墜したのもロシア軍ということだ。
   プーチン大統領は確信して戦っている。自らが正しい戦いをしていると確信しているということだ。
   欧米との亀裂は決定的だ。
   残念だけど、行き着くところまで行く可能性が高い。
   経済的にはロシアは勝ち目がない。
   ロシアは中国にすり寄り、発展途上国にすり寄ることになろう。
   今後数年は、ロシア、中国対、欧米の対立関係の時代になる。
   発展途上国は両陣営との複雑な関係を国益にしたがって揺れ動く構造になるだろう。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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