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感情の渦に呑み込まれる韓国~冷静に、他人の振り見て我が振り正したい~

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  韓国出身の評論家呉善花氏(日本国籍)が、7月27日、韓国への入国が拒否され日本に引き換えしていたことが各紙に報じられている。
   思想信条を理由とした入国拒否としか思われないが、きわめて異例の措置で、国際的にもその異常さが注目されることになろう。

   事案はいたって簡明だ。呉氏が、ソウルで行われる親族の結婚式に出席するための韓国・仁川空港に着いた際に、「上からの命令」という理由で入国が拒否されたというもの。呉氏によると「出入国管理法76条の規定により」と記された書類を渡された。同法は韓国の安全や社会秩序を害する恐れのある外国人の入国禁止について定めている。
別室で1時間半あまりパスポートなどの詳細な確認が行われた後の、不許可言い渡しだったということから、入国拒否者リスト(いわゆるブラックリスト)に搭載されていたものと推測される。
   韓国メディアは、例えば朝鮮日報が、呉氏が「ハングル優先政策が世代間の文化の断絶を起こした。これが韓国人のノーベル賞を受賞できない理由だ」などと韓国文化をおとしめているなどと非難、「韓国を卑下して日本を美化」する「親日・反韓国女性評論家」などといったトーンの強い批判を掲載した(7月28日、朝鮮日報電子版)。
   なお、呉氏について、4月末に安部首相と会食した際にも韓国で批判的に報道されていた。
  思想信条が理由の民間人の入国拒否はきわめて異常。しかし、そうした判断となる韓国のお国柄を、冷静にわが身の反省材料として受け止めたいものだ。国家・国民感情というものは、時に、理性を奪われての暴走をしがちなものということを。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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