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黒人の不満に悩む米国

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ミズーリ州で警察官が丸腰の黒人少年を射殺したことを巡って、大規模な暴動が発生した。
 アメリカで黒人への警察官の対応が抗議・暴動に発展しやすいとげとげしい危険な空気がある。
  黒人の積年の不満の結晶とでも言えようか。
  米国の刑務所はあふれかえっている。米国で刑務所に入っている人は1000人当たり7人超にも上っている。70年代までは2人だったから、比率としては3倍になっているということだ。 収監費用に800億ドル(約9兆4300億円)もかかっている。
  受刑者の3分の1以上が黒人。人口比で10%の黒人が犯罪者では3倍の比率ということだ。
  アメリカでは警察官の発砲できる要件が緩やかだ。その結果、警察官の発砲を違法とすることは難しい。
  発砲される側から見たら警察官に不満が高まる構造になっている。
  犯罪者に占める黒人の割合が圧倒的に高いことから黒人の警察官への不満は構造的に高まることになる。
  アメリカの刑事政策の問題点は厳罰で臨んで受刑者があふれているが、犯罪が減らないということ。厳罰主義が結果としては治安改善に効いていないということだ。
  親が犯罪者(受刑者)である子供の犯罪率が高い。受刑者が多いということは犯罪者を生んでいるということになる。
  犯罪を減らす対策としては、教育特に職業教育だろう。貧困者に仕事を与えることが最大の治安対策だ。
  
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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