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権力闘争真っ只中の中国中枢部~パンドラの箱のふたは開けられたのか

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 中国中央は権力闘争に明け暮れている。
  2017年の次期党大会を目指して、習近平国家主席の太子党(幹部子弟グループ)が習以降への権力固めを確実にしようと、攻勢に出ている。
  相手は、胡錦濤前総書記を筆頭とした李克強首相以下の共産主義青年団(団派)出身のエリート官僚集団だ。共産主義青年団は団員7千万人以上を要する党の青年組織だ。その幹部はエリート大学出身者で親の七光りという太子党にとっては頭ではかなわない。
  習国家主席らは「反腐敗」摘発キャンペーンを使って権力固めを図っている。
  12月22日、胡前総書記の最側近・令計画統一戦線部長を対象に「調査」に踏み切った。12月5日の周永康の党籍はく奪に続いての「反腐敗」を武器とした習国家主席側の攻勢であることは明らかだ。
  「反腐敗」という錦の御旗を握る官軍・習近平派の明らかだ。しかし、このまま習近平国家主席の思い通りになることはないだろう。
  中国要人および一族の腐敗はすべての要人にとって時限爆弾を抱代えた状態だからだ。
  「反腐敗」摘発への国民の期待が強まれば、権力基盤は揺らぎかねない。
  権力によって情報統制を図り、批判を押さえつけることは容易ではないだろう。
  パンドラの箱を開けたら統制が聞かなくなる可能性が高い。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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