FC2ブログ

日本版NSCへの期待と実務的な課題

クリックしていただけましたら嬉しいです。
↓↓↓

人気ブログランキングへ 

 外交・安全保障に関する国家戦略を構築する国家安全保障会議(日本版NSC)が、年内にも発足されることになった(菅官房長官が「できるだけ早く発足できるよう努力する」と発言7・30)。10月召集の臨時国会での関連法案が成立される。
形骸化が著しい現行の安全保障会議を大幅に改組した新組織が、外交・安全保障の司令塔として機能することを期待したい。
  発足後も、霞ヶ関の常としての省庁間の縄張り意識を超えて、実効性のある組織にするよう努力を怠ってはならない。
  以下、具体的にいくつかの問題点を挙げ、あらかじめ明確にしておくよう注文を付けておきたい。早晩、これらの諸点が問題となることが明らかだからだ。
  第一は、警察庁、外務省、防衛省の情報収集に関してのルール作りが欠かせない。特に、各国情報機関との情報交換の窓口はどうなるのか。ダブルルートでいいのか。官邸サイドの決断が重要な意味を持つ領域だ。
 第二は、主に上記3官庁からの出向・派遣者によって構成される要員の将来の処遇をどうするのか。片道切符なのか、戻るのか。戻すのなら、出身省庁への従属性の強い組織になることは覚悟しなければならない。片道切符とするのなら、その処遇はどうなるのか。
 第三に、新組織が独自に情報収集するのかどうか。新組織が独自に収集するとした場合、外国で収集した場合に情報について、外務省との関係はどうするのか。外務省に報告するのかしないのか。新組織がダイレクトに情報報告のルートを設けるのか設けないのか(外務省ルートを介するのか介さないのか)。

 わが国の省庁での独自キャリア採用者が忠誠心の基になる現実に鑑み、内閣レベルでの独自採用をすべきと考えるが、この問題に関しては別途論文として発表したい。要点は、内閣調査室でのキャリア採用の開始(プラス既存省庁採用者からの中途転籍増強)、その上での日本版NSCとの人事の一体運用などである。
スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

カテゴリ
最新記事
クリックしてください↓↓↓
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アクセスカウンター
RSSリンクの表示
あし@
講演依頼お問い合わせはこちら↓

名前:
メール:
件名:
本文:

人気ランキング
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
最新コメント
最新トラックバック