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中露の見かけの関係緊密化は両国の虚栄

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  9日の対独戦勝70周年式典で中露の親密さが宣伝されるだろう。
   事実上の主賓となった習近平中国国家主席は中露の「新型大国関係」を強調することになる。
   しかし、米中の新型大国関係という中国の気負いが米国に受け入れららないことの、いわば国内宣伝というか自作自演の一人芝居といったところ。
   ロシアとしては、欧米の経済制裁でニッチもサッチもできないロシアの孤立感を中国やインドという新興国と親密さをもって、格好つけているだけだ。
   ロシアにとって中国は信頼できる相手でないことはロシア自身が良く分かっている。
   中露の経済的な結びつきはうまくは行かないことは目に見えている。
   天然ガスを中国に送るパイプライン建設でのロシアの妥協は、おそらくロシアにとって失敗でしかない。
   追い込まれたロシアの焦りの結果だ。
   中央アジアを巡るシルクロード構想は事実上、中国経済圏への組み入れになる。やがてロシアの警戒心が強まろう。
   ロシアの中国への駆け込みはロシアの衰退を早めさせるだけだ。
   やがて、中露は失敗するだろう。
   中国の影響力の着実な拡大。
   同時にその中国の国内の経済成長の減速が迫っている。
   波乱含みの中露関係や中国と周辺諸国との関係。
   冷静で覚めた中長期的な観察力が肝要だ。
   
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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