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ギリシャ問題の解説~分かりやすく言えば

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 EU、ユーロについてなかなか理解できないだろう。
  共通の価値観を有する欧州の国々が共通の通貨(ユーロ)を持ち、政治面で話し合いをしてあたかも一つの国(EU)であるかのように振るまおうというのだ。現在は、何をEUが決め、何を各国が決めるのか。その調整の初期段階にある。
  統合の第一段階と言えるEUが将来、連邦国家のように発展していけるかどうか?その行方が試されているのが・・・ギリシャだ。
  現状は、通貨はユーロですでに統一がなされている。
  徴税、財政運用から福祉政策などは、ギリシャなど個別の国がやっている。
  ギリシャ問題は、経済力の最も弱いギリシャが破たん状態になったことだ。
  連邦という段階まで統合が進んでいれば、貧しい州をどのように救済するかという問題になる。
  ギリシャは税金を払う意識が低い。それでいて、各種福祉が進んでいる。産業は観光を除けばめぼしいものは何もないに等しい。
  国の財政運用は過去は相当いい加減だった。
  ドイツなど北の経済力のある国々は、ギリシャに対して、もっとまじめにやれと様々な注文を付けている。
  ギリシャは偉そうに要求してくるドイツなどに反発している。
  しかし、最終的には言うことを聞くしかない。何せ、借金が返済できないのだから。
  問題は、ドイツなどの言うことを聞いても、ギリシャ経済は独り立ちするのは困難なことだ。
  一つの国になれば、過疎の貧しい地域をどのように支援していくかという問題になる。
  都市と地方への財政配分といってもいい。
  豊かなドイツなどの北野国々は貧しい南の国々を財政配分で支援していくしかないだろう。
  ドイツは、ギリシャの借金を減免し、ギリシャの財政再建を支援・促していくしかない。
  その過程での、条件闘争。
  ギリシャ問題の本質はこうしたところだ。

  
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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