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スノーデン元CIA職員の余波 ~当局と報道との鞘当~

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  スノーデンからファイルを提供されたスクープの英ガーディアン紙記者(グレン・グリンワルド)が、当局の圧力に抗するデモンストレーションとしてか、コンピューターのハードディスクを自ら破壊した。英国警察と電子情報傍受機関(GCHQ)は、テロ対策法を根拠に記者のパートナー(ブラジル人男性28歳)を、ヒースロー空港で9時間にわたり拘束、持っていたパソコン・ファイルを押収した。情報引渡しを拒否しての所有者本人によるコンピュータープ破壊という選択となった。
  テロ対策法を報道関係者周辺にまで適用したことに、識者から「行き過ぎ」との批判が出ている。米大統領報道官は、英政府単独での判断であるとコメントした(20日)。
  報道サイドは、情報機関による個人情報の扱われ方に焦点を当てている。情報技術の進歩によりどこまで個人情報が当局の手に入る状態なのか。テロとの戦いという安全保障上の要請と個人情報の保護との調和のあり方が問われている。スノーデン元職員の行為は、こうした現代の問題の所在を明らかにした。
  米NSCと英GCHQは、流出した情報の報道による情報活動への制約となる各種の影響に極度に神経質になっている。

  米NSAが、違法に米国内に住む一般人のメールを収集していたことが米政府公文書で判明した(21日)。米政府当局者は、海外のテロリストらの通信情報を集める際に、技術上の理由から、国内の一般人の電子メールの内容も混じって収集されていたとしている。
  


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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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