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シリア危機に対するアブダビの空気

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シリアへのアメリカ主導の限定攻撃が迫っているとの動きが伝えられる中、アラブ首長国連邦・アブダビでの空気をお伝えしたい。アブダビ居住のシリア人社会はアサド政権への打撃になることを期待する人が多いが、アメリカ主導の攻撃がシリア情勢の抜本的な解決につながることはないとの懐疑的な見方が多い。アブダビはシリアから一定の距離があることもあって事態の推移を見守るという空気が強い。連日の37〜8度の熱気の中、街の中の状況には何の変化も見られない。テレビのニュースはシリア情勢の報道が大半を占めている。湾岸諸国は影響を受けることが避けられないだけに懸念を強めている。
今回は、中近東情勢の現地視察予定があり、26日からアブダビに在している中でシリア情勢の緊迫化が伝えられた。情勢の変化に対応して報道機関や政府関係者が極めて忙しく走り回っているようだ。
アブダビの「Khaleej Times」によるとシリア電子軍攻撃に合い、28日水曜日の朝3:00(日本時間8:00)から閲覧出来なくなるというメディア攻撃を受けたとの事である。(UAE居住者のアリ・アハメド・サイード氏の発言による)
アブダビ居住のシリア人社会はアサド政権の崩壊を期待している人も含めて軍事攻撃による抜本的な解決には程遠くシリア市民の犠牲が増すだけとの悲観的な空気が強い。しかし何らかの変化への期待する匿名での発言が多く報じられている。湾岸諸国への影響を懸念しつつ成り行きを注視しているという状況。アブダビ市内の空気は日常生活への変化は感じられない。現地テレビのニュースはシリア情勢関連の報道が大半で関心の強さを感じられる(日本時間29日22:00現在)
 下の写真はアブダビ現地紙に本日載っていたデカデカ写真(ガスマスクとダマスカス市内の爆撃目標候補)の一例です。
アブダビ 
アブダビ新聞
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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