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対ロ・テロを否定したいロシア~「確実な証拠はない」から政治判断に

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  ロシア旅客機墜落原因をめぐってロシアの苦慮が目立つ。
  「確実な証拠はないから、どんな説も有力ではない」というロシア・ペスコフ大統領報道官の発言は、ロシアの本音。
  昨年のウクライナ東部でのマレー機墜落に際してロシアのとった姿勢(ウクライナ政府軍側のミサイル攻撃原因説)に通じる。
  プーチン政権は、シリア空爆へのISの報復でロシア国民が犠牲になった・・・としたくはないのが本音。
  シリアの過激派ISへの空爆で、テロ阻止に成功した・・・とするのが空爆の目的。
  それが反対に報復攻撃にあってロシア国民が犠牲になったとなれば、政権支持率が急落しかねない。
  だから、ロシア当局は、英米のトップなどのテロ説言及に不快感を表明している。
  空中での機体分解原因としては、爆発物の持ち込みを許してしまったという保安検査の失敗が最も可能性が高い。
  英米の、電話盗聴、軍事衛星による閃光補足などという諸情報が伝えられ、ロシアの不自然な防御態勢が目立つ。
  シリアでの空爆によるロシア主導権に不快感を強める米国・湾岸諸国の巻き返しという政治的思惑で神経質な数位が展開するだろう。
  
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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