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中台首脳会談の注目点

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  シンガポールでの分断後初の中台首脳会談の注目点

  1 独立派をけん制
    来年1月の国民党の総統選での勝利に寄与したい中国の本年が明らか。
    民進党が勝利した場合に備えざるを得ない情勢下、「一つの中国」の原則さえ認めれば「過去にどのように主張していたとしても」、「どんな党派であろうとも」とし、民進党とも話し合いはできることを示唆した。
    ・・・民進党が勝利しても、中台間の話し合い自体は何らかの口実で維持できる可能性が高いのではないか。    
  2 国民党を支援したい意図から
    「民進党が勝利すれば観光客が行かなくなる」と示唆
    (中国当局12月1月の台湾旅行制限する通達をだした)
     ・・・台湾の選挙民は中国の露骨な利益誘導による介入に反発する可能性が高い。
  3 中国国営テレビ馬氏発言カット
    7日、中国国営テレビは、馬氏発言をカットして放映、習主席の発言でも「尊敬する馬先生」と呼びかけた部分をカットした。
    中国が主導した会談であったことを視聴者に印象付けたい意図が鮮明。
    ・・・報道の作為性が改めて明らかになった。
      中国のネット上には「よほど自信がないのか」「気が小さい」といった冷めた反応も見られた。
  4  中国、平和姿勢・民族復興を演出
    分断以来初めて中台トップが会談したことを、話し合いで和平をもたらす姿勢をPR
  5 台湾側に成果乏しい
    ・・・総じて、台湾選挙民から中国の台湾総統選への介入と受け取られるだろう。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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