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北朝鮮を制御できず面子維持に腐心する中国

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  中国を理解する際に、他の国と異なる、大切なことの一つは実質よりも面子を重んじる度合いが高いということだ。
  北朝鮮のミサイル発射を控え、武大偉朝鮮半島問題特別代表を北朝鮮に派遣、金正恩らと面会、説得したという形を装った。
  しかし、外交部報道局長記者発表は「意見交換」という表現どまり。強い圧力をかけるつもりはない。
  他方、対国際社会用に北を強く説得したと主張する材料作り。中国に対する非難を防ぐ配意だ。
  米国の北に対する制裁と抑圧が北を核開発へと追いやっているという形の米国への責任転嫁を強めている。
  中国の本音は朝鮮半島の現状維持。
  北の崩壊で統一挑戦が米国寄りになることが最大の悪夢。
  北に対してこれまでのように必要な石油を提供していながら、表面上は石油の2年連続で輸出ゼロと発表している。
  政府の承認していないいわば非公式の移送・密輸とでもいうのか?
  北の核開発を阻止できないことを知りつつ、面子で説得を装い、米国への責任転嫁で面子を保つということだ。
  北朝鮮はそこを見越して核開発にまい進している。
  中国の圧力頼りしかない米国および国際社会の非力さという現実を直視する必要がある。
  そういう状況下でのわが国の対北朝鮮外交。
  効果を望むのは無理というものだ。
  これも格好だけといわれて反論はできない。  
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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