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ベルギー同時テロ~テロの時代を生きる知恵

  


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 パリ同時テロ(15年11月)から4か月、ベルギー・ブリュッセルで空港と地下鉄で爆発物を爆発させる同時テロが発生した(3・22)。死者27人、負傷者270人。ISが犯行声明を出した。
   教訓は何か?
   第一は、テロ特に無数にある警備が手薄な脆弱なソフトターゲット(不特定多数の利用する公共交通や繁華街など)を狙ったは完全には防止できないということ。
   空港ではチェックイン・カウンターに入る手前での爆破だった。チェック地点の前では防ぎようがない。
   地下鉄車内での爆破も難しい。すべての公共輸送で手荷物チェックを実施するのも実際的ではない。
   まして、繁華街すべてで手荷物をチェックするのは不可能だ。
   したがって、第二には、テロは発生しうるという前提での行動をするしかない。
   繁華街など人の集まるところは、できるだけ行かない。行くときは万一の事態を心のどこかで覚悟しておくことだ。
   空港などはできるだけ長居しない。早めにチェックインして安全エリアに居た方がいい。
   第三に、安全安心教育を強化したい。
   日本人は危機への備えの意識が低い。しかし、現実は危険に満ちている。そのような現実を直視。危機管理の心得を身に着けることだ。
   危機管理の基本は「他山の石」。世界各地で発生する事件事故をわが身に引き寄せて教訓とするということ。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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