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インドネシアも対中警戒へ~南シナ海南端のさや当て

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    これまで南シナ海問題にベトナム、フィリピンとは距離を置いてきたインドネシアが対中警戒を強めている。
   インドネシアの排他的経済水域(EEZ)と中国の九段線内で中国の「伝統的中国の漁場」との主張がぶつかり合う事態が顕在化したもの。
   3月中旬中国の違法操業漁船をインドネシア当局が拿捕したが、中国の巡視船がインドネシア体当たり攻撃を仕掛け物理的被害が出た。その結果、中国側公船がインドネシア当局の拿捕した中国漁船を奪還するという事案が発生した。
   この衝突を受け、インドネシアは付近のナトウゥナ諸島の駐留兵力を年内に2倍の2千人に増強、空港も整備することになった。
   同諸島の領有権がインドネシア側に属すことには両国間に争いはない。
   問題は海産物の豊富な同海域のEEZと伝統的漁業権のぶつかり合い。
   なお、同海域は地下に有望な大型海底ガス田がある。
   中国当局はインドネシア側とことを起こしたくはないのだが海洋権益で攻勢をかける習政権は弱気の対応ができないという状態。
   中国当局の、特に現場での強気の振る舞いには留意したい。   
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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