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締め付けでネット世論形成を押さえ込みたい中国当局~著名ブロガーの拘束相次ぐ~

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  中国では、習近平国家主席の党宣伝会議でのイデオロギー工作演説(8・19)以来、ブロガーへの締め付けが一層強まっている。ネット産業は振興したいが、体制批判の芽は摘みたい。一定の枠をはめた管理されたネット環境としたいという狙っているということだ。
  企業家で、官僚の資産公開などを通じた社会改革を訴えた著名なブロガー「新公民運動」の王功権氏が「公共秩序を乱した罪」で北京市当局に拘束された(9・13)のをはじめ、河南省で131人、山西省で101人のブロガーが取り締りにあったという情報が流れている(日経9・18)。  
  中国では2010年以降、微博が急に普及登録者は5億人を越えている。著名ブロガーのアカウントに賛否双方の書き込みが殺到するという状況。このたびの当局の措置は、こうした著名ブロガーという情報発信源へ圧力をかけ、ネット世論形成を押さえ込みたいとの意図があるのだろう。情報技術の発展でこうした当局の時代錯誤的な措置の無意味なことは明らかだ。なお、ネット利用者総数は5億9100万人と世界一になっている(6月末)。
  人民日報(9・15)は、8月下旬当局に拘束されていた1200万人のフォロアーを有する著名ブロガー(セツ必群氏)がネットを乱用したとの反省弁を掲載した。いったん拘束された人間が、中国で短期間のうちに拘束を解かれて無難に生き残るのは容易ではない。

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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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