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香港で書店主拘束抗議デモ~一国二制度反故に怒り

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  18日香港中心部で約6千人(主催者発表)、当局発表では1800人規模のデモが発生した。
  昨年10月から約7か月間中国に拘束されていた書店主が拘束の実態を明らかにしたことで、中国が香港の「一国二制度」を無視したことが一層鮮明になったことへの怒りの表明となった。
  書店主は香港では出版の自由が保障されていたものが、中国当局によって、中国本土での禁書であるとして、違法となり香港の書店関係者も拘束されるという現実が突き付けられた。
  立場を変えて評価すれば、中国当局は政権批判の「言論の自由」が独裁体制維持に致命的な損失になると危機感を抱いていることが明らかになったということだ。
  言論の自由、選挙制度に代表される民主主義という価値観を危険思想とする中国体制の弱さはだれの目にも明らかだ。

  さらに、香港に戻った書店関係者が、拘束取り調べの様子を記者会見で明らかにしたことから、中国当局への反感が高まりを見せている(6・30)。
  取調官がシナリオに沿って自供させその様子をビデオ撮影された。シナリオに沿うよう監督が欲する映像を撮るという手口だった。
  わかってはいたが、改めて拘束された当事者に暴露されてみるとあきれるばかりだ。
  これが「一国二制度」なるものの実態ということだ。
  香港に戻された条件に違反しての記者会見は計り知れない危険を帯びている。
  中国当局としては、大陸に親がいるなど人質を確保しての釈放という卑劣さが明らかになった。
  様々な危険を冒してのこうした証言・暴露に敬意を覚える。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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