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中国「隠蔽報告」のヤミ~台風災害死者数も嘘

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   遼寧省政府と党委員会は、「隠蔽報告の問題を非常に重視している」として、調査委員会を設け真相解明するという考えを示した(北京有力紙新京報、産経1・7)。
   12年8月上旬鞍山市を襲った台風の死者名簿によって記載38人中27人の裏付けが取れた(残り11人は遠隔地など)ことが中央人民ラジオによって明らかになった。
   名簿の本物であることも裏付けられたという。
   しかし、当時の遼寧省の公式報告では死者数は8人とされていた。
   遺族は葬式代などを支給されたが、口封じされていた。
   当局が隠蔽したのは、重大自然災害として上級機関からとがめられることを県したものとされている。

   留意すべきは、おそらくは中国の実態としては氷山の一角の可能性が高いことだ。
   さらには、今回、4年を経過して表面化したのは、遼寧省トップ党委書記王珉氏が最近規律違反で失脚したからである可能性が高いことだ。
   上が抑えなかったから4年を経てではあるが、真相が報じられ得たということ。
   上がにらんでいたら表面化しなかった可能性が高かったろう。

   独裁国における報道の自由は存在しない・・・ということ。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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