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ソフトターゲット警備の限界~英マンチェスター劇場前自爆テロ

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   22日発生の英マンチェスター・コンサート終了直後のテロとみられる爆発で22人が死亡(日本時間23日18時現在60人程が負傷した。
     報道によるとコンサート会場外のチケット売り場付近での自爆。
  容疑者はリビアからの移民2世(アバディー容疑者22歳)、国籍はイギリス。
     ISの犯行声明(存在感を誇示したい後付けの可能性大。詳細は捜査結果待ち)。
  このような典型的なソフトターゲットを狙った自爆テロは正直、防ぎようがない。
  イギリスでテロ犯行での要監視対象が1000人を超えるという。当局にとって十分に監視するには対象が多すぎる。監視対象になっていないさらに多くの対象を含め、事実上お手上げ状態だ。
  大変な時代になったものだ。
  こういう時代であることを、一人一人が認識し、周囲への注意力を怠らないことだ。
  人混みにいること自体がリスクという感覚。
  繁華街や人混みにトラックが突っ込み暴走、劇場や観光地では銃撃事件。
  欧州だけの話ではない、わが国でも警戒を怠れない。

  議論になっている防止対策のための立法の在り方も現実の脅威とのバランスの中での選択となる。

  <追加情報>
リビアで容疑者の父親と弟が拘束されたと報じられた(5・25)。弟はISとの関係があった。親兄弟のISとのかかわりがあった可能性が高いようだ。容疑者も犯行の5日前リビアからイギリスへ帰国した。
   
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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