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ノーベル平和賞受賞者・劉暁波氏の健康回復を祈る

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  中国の人権活動家、ノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏が刑務所から病院へ移送された(香港各紙)。
  5月23日、肝臓がん末期と診断され、刑務所外での治療が許された模様。
  中国における深刻な人権状況を象徴する存在の劉氏の突然の深刻な病状が伝えられたことは衝撃だった。
  劉氏のこれまでの行動は、欧米であればなんの問題にもならないことばかり。
  劉氏は、89年の天安門事件の前に、ハンガー・ストライキをした知識人の一人として注目された。
  2008年には他の民主活動家と共に共産党一党独裁の廃止などを呼びかける「08憲章」を起草した。
  特に後者が国家政権転覆扇動罪とされ、08年に身柄を拘束され、09年に懲役11年の実刑判決(10年確定)。
  2010年、「中国で基本的人権を求める長期間の非暴力での戦い」にノーベル平和賞が贈られた。
  収監されたままでの受賞で、奥さんの代理受賞出国も許されなかった。
 
  以来、家族に対して、中国当局は神経質な監視を継続している。北京市の自宅マンションは門が閉ざされたまま(24時間私服警察官が監視しているという)。
  
  中国の人権は、当局の意向に反しない限りという限定の付いたもの。
  一党独裁制への疑問表明も許されない。

  当局の意向に適わない海外の情報は遮断される。

  その理由は内政干渉。

  これだけ神経質にならなければならない程の追、詰められた心理状態なのだろう。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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