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対ASEAN、日中相互にけん制を競う構造

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   ブルネイでのASEAN首脳会談(10・9)は、日中が相互に相手をけん制しあう様相を呈した。オバマ米大統領の不在は日中のけん制しあう構造を浮き立たせる結果となった。
   安倍首相は、海洋の安全保障問題に照準を合わせて「力による現状変更の動きに大変懸念している。国際法に基づく解決を」と、中国をけん制。中国の李克強首相は、「地域の融和加速」と、経済協力の拡大によって懐柔しようとした。
    ASEAN各国は、日中との関係のバランスに腐心する状況になった。ASEAN諸国は、中国の融和アプローチに、歩み寄る機運を強めている。経済大国としての中国の、いかんともしがたい存在感の大きさは、存在それ自体が大きな力となっている。
    わが国は、経済成長を国策の中心にすえていくことが欠かせない。経済的な存在感の低下は、最大の懸念材料となる。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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