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市民向け防災講演レジメ(2011年使用)あなたが守る家族の命~頼らない“自立した市民”宣言~

{結論}
  「次の世代に残すべき宝」・・・安全安心という街の宝
  人間の命の大切さ・・・いとおしむ心・過信は命取り
忘れてはならない自然災害の破壊力 
災害被害は最小限に減らすことはできる・・・「備えあれば憂いなし」
正しい情報と判断力・・・流言飛語に注意
「他山の石」・犠牲者の残した貴重な教訓に学ぶ
1 雲仙普賢岳噴火災害から
(1) 思いもよらぬこと(危機)への備え・・・マニュアル万能ではない
奇麗事ではすませられない・・・他人事ではない
街のリーダーの心得・・・鐘ヶ江島原市長のひげに示した決意
(2) 頼っては命を失う・・・皆に付いていっては危ない・・・将棋倒し
愛する者の身は自分が護るとの決意
(3)持久戦に弱い/忘れやすい・・・日本人の特性
(4)タフ・ネアカ・・・頑張り過ぎない・人間は壊れやすい
(5)地元の団結力・・・復興は団結力
から・助け合い・・・街の日常活動から
2 自らの命を自らが守る・・・「本能のレベル」「命を他人に依存してはならない」
     生きる力・・・劣化する青少年の持久力
     野生の力・・・タフさ・一人ひとりの人間としての「魂」再活性化
     現代社会の便利さが間違った過信をもたらしていないか
3 家族と地域の防災・・・助け合いの心が原点・・・お互い様の精神 
     阪神大震災の教訓・・・命を救うのは身近な人々の助け合い
4 災害では弱者が犠牲になる/複合災害(悪いことは重なって起きる)
     要援護者登録制度/高齢者・子供・障害者・外国人/NPO・NGOネットワーク
5 都市部の地域活動
     多種多様な協力の形・・・無理のない/楽しめる活動/はじめの一歩から     
6 防災と防犯の連携
     挨拶・整理整頓・一人ひとりの心がけ(防犯グッズ*補助錠・ジャリ)     
7 「公」の再生
     日本的共生社会の再建を目指して・人と人との絆を結ぶために
     多様性を前提にした緩やかなコミュニティー活動(都市型への工夫)
資料1 阪神淡路大震災(95・1・17 AM5:46)
    死者6400余人、重症者約1万人、全壊10万余棟(内全半焼約7500棟)
    避難所生活者30万人余    停電260万世帯・・・応急復旧完了まで6日
    断水127万世帯・・・最長3ヶ月    ガス86万世帯・・・最長3ヶ月
[死因]倒壊家屋の下敷き(圧死)・・・84%   火災死・・・12%
[推定死亡時刻]大部分は10分以内に死亡
*生き埋めになった(自力では動けなくなった)人々の10%は助け出せる可能性がある
*餓死した人はいない
 [西宮警察署管内の状況から]宿直26人、一瞬下敷きになったのは約1000人、
内助け出された人は100人弱
資料2 大震災への対応シュミレーション
   3日間・・・行政も市民も全力で協力しての人命救助
         「生死~勝負の72時間」「近所の助け合い」
   3週間・・・皆で何とかして「日常生活の維持」
   3ヶ月・・・復興へのめど(防災都市化への配意)
資料3 首都直下型地震被害予測【中央防災会議05・2・25】午前8時発災
   死者1万3千人(内新宿周辺地下街でのパニック死40人)
   エレベーター内への閉じ込められ・・・1万余人
   自宅で暮らせない700万人(1ヵ月後270万人)
   水道復旧率4分の3・・・4日後     95%・・・30日後
資料4 地震で生き残るために
① 動けなくならないこと・・・家を安全に(耐震補強・転倒・落下防止・・・自宅を最善の避難拠点化)②グラッと来たらとっさには身を小さくして頭を護る③避難ルートの確保(倒壊家具などがつっかえ棒になってドアが開かなくならないか/子供部屋のドアが外から開けられるか)④多くの人がいるところでは将棋倒しに巻き込まれないこと⑤落下物に注意(ガラス・看板などに備え頭を護って離れる)⑥正しい情報(流言飛語に注意)⑦スリッパ・ズック・軍手(一番多いガラスによる手足の傷)⑧パニックにならない(臨機の判断)⑨2~3日食べなくとも死なないとの構え⑩避難所生活は開き直り(神経質にならない・頑張り過ぎない)
資料5 マンションの場合
① 上層階ほど揺れは強くなる(メド15階で5弱が5強に)②避難階段を点検(荷物など置いていないか)③分散備蓄(メド5階ごとに。倉庫などでの備蓄)④床は滑りやすい(家具の固定)⑤要支援者の事前調査・無事表示方法(親睦会など)⑥エレベーターの復旧遅れを想定⑦上層階の孤島化⑧各種ユーティリチィ復旧までの長期化⑨地域との良好な関係⑩マンション内の共助環境の醸成
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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