竹島、慰安婦問題で示される韓国の微妙な感情


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  トランプ大統領の訪韓時に示された二つのことを留意したい。

 あえて慰安婦を会わせ晩さん会で竹島(韓国名独島)の名の冠された食材を使用したこと(大統領府がわざわざ発表した)。

 韓国に潜在する日本への独特の怨念の大きさが分かる。

 と同時に、このようなやり方で留飲を下げたがる、韓国の性向に関して留意すること。

 まあ、大局的に考えて、こうした対極から外れた行為に関しては、無視するのが国際的にも評価が高いだろう。

米韓関係に直接の関係のない二つのことをあえて組み込み、韓国国内向けの政府の評価を上げようという韓国特有の政治的な行動を留意しておくべきだ。

 相当な執念の深さを感じさせる。

 韓国の独特のわが国に対する意図が感じられる。

 隣国としてこうした韓国人の感情には理解をしたうえでできるだけ友好関係を構築するということだ。

 韓国に存在する北朝鮮への特別な本音に関しても注視すべきではないか。
 
 一つは、中国やアメリカと渡り合う北朝鮮へのある種の評価。

 と共に、核兵器やミサイルに関してもそれが韓国に向かわないという上での、受け入れる感情もあるのではないか。

 朝鮮半島が地理的に周辺国と渡り合い生き延びてきた長い歴史の中で、備わったしたたかさ、屈折した感情に留意したい。

 公式関係だけの米韓首脳関係との対比で、安倍首相とトランプ大統領の個人的親密さの価値の大きさも浮きだった。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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