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中国の北朝鮮への対応~揺れる現実

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  北朝鮮との境界に近い遼寧省丹東で開催された「中朝経済貿易文化観光博覧会」の見本市での出来事が中朝関係の現状を見る上で参考になる。
  国連安保理の制裁対象になっている「朝鮮蓮河機械合営会社」の出展物、3台の工作機械が、展示され、その撤去を巡って会場で、中朝の当事者が派手に争いを演じた挙げ句、のちに撤去された。
  現場では、朝鮮側が安保理の制裁など無視して、展示したことを、中国側は、その問題に気づいたカメラの前では、一応の撤去要請というパフォーマンスにとどめた。後に、上(外交部)からの指示で、撤去させたということだ。
  中国では、現場レベルでは、特に軍部などが、伝統的朝鮮との関係を重視しがちという伝統的な発想が支配している。しかし、外交部は、国際社会での中国の国連・安保理での評判を気にせずにはいられない。安保理常任理事国としての、対北朝鮮制裁決議の実効性という点での中国の責任を疑われるということは避けたい。

  中国を国際社会に誘い出し、枠組み作りで、当事者とすることが有効だ。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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