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サウジの対米関係「変更」発信

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  ロイター通信は、サウジの駐米大使22年間を務めたのち諜報省トップの要職にあるバンダル王子の「対米関係を大きく変更させる」との考えを流している(10月22日)。
  背景は、米国のシリア、イランへの対応への不満だ。イランを最大の脅威としているサウジにとって、核開発を進めるイランとの融和を模索するオバマ大統領の甘さが許せないということだ。シリアのアサド大統領を排除させる方策がないまま話し合いという融和姿勢をとっていることへの不信感が強い。
  イランの核兵器開発をどのようにして放棄させることができるのか。シリアのアサド大統領をどのようにして追放できるのか。そうした強い決意がないオバマ大統領のアメリカへのダメ出しだ。
  はたして米国の外交方針を転換させるきっかけになれるか。サウジの必死の仕掛けの行方を注目したい。

  米国は、現在、必死でサウジの安保理非常任理事国選出自体を撤回させようと慰留工作に努めている。ケリー国務長官は、21日、訪問先のパリでサウジのサウド外相と昼食を共にした。サウジを支持するアラブ諸国へのンサウジ辞退の米国にとってのマナナス影響を何とか沈静化させたいのが米国の本音だ。
  サウジはアメリカへお灸をすえたことに満足し、近く矛を収める可能性が高い。辞任の撤回で、安保理非常任理事国入りということになろう。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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