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大学淘汰時代の大学の姿の模索~生涯学習の一翼を担う一般大学のひとつのモデル~

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  改めて指摘するまでもなく、既に大学淘汰の時代が始まっている。私学の半数が定員割れの危機的状態になっているのだから(13年4月時点で45.8%が定員割れ)。
  ということは、既に、私学の半数は全員入学ということだ。大学側が、「いらっしゃいませ」と客引きをしているということになる。それでも客が集まらない大学が半数ということで、後は、どこまで経営が持ちこたえるかという段階になっている。
  企業サイドはそうした大学生の劣化を察知し、大学教育に対する期待感を失っている。
多くの大学で大学卒業というブランド効果は既に無くなっている。それでも人並みに大卒の肩書きをつけさせたいという親心から後数年は持ちこたえる大学が多いだろう。
  大学のキャンバス内の状況は危機的だ。学生の多くは勉強する気はなく。何とかして単位を取って無事大学卒の肩書きをゲットしたいという学生が目立つ。多くの大学教員は苦闘しながらも、勉強する気のない学生という現実の前に、あきらめの心境という人が増えている。
  建前を捨てて、どういう学びの場を提供するのかという検討をすべきだ。その一例として生涯学ぶという喜びを育てる大学を目指すという提案をしたい。わが国の大学には、思い切った改革が必至なことは誰しも一致するだろうその具体的なイメージのひとつということだ。
私は、18歳の高卒の若者に、NPO、介護などの社会参加や各種就労経験など大胆に取り入れて、どう生きたいのかを考えさせ期間を提供すべきではないだろうか。自ら学ぶ目的が見えていないと、何をやっても効果が期待できないのだから・・・。大学の学びの中身やその手段について、文科省はもっと柔軟な運用を認めるべきではないか。なぜ学ぶのかを気づかせ、そのサポートをする大学というイメージも“あり”ではないか。
たとえば、若者のこの段階での就労体験期間は数年間を当ててもいいのではないか。大学入学後、先ずは就労経験を先行させる。時々、大学での短期授業も受けることで、しかるべき単位を与える。その間も、ネットの活用などで大学教授と学生は様々な交流を持つことになる。そうした相手のできる教員を揃えることが前提になるが・・・。そして、いつでも大学に戻って授業を受けることもできる。生涯学習という前提モデルだ。生涯戻らない学生があっても結構ではないか。学ぶ目的の見つからない学生がキャンパスに溢れるよりはずっと良い。
  勿論、国際的なレベルの大学は国際間の競争に臨む。教育者や研究者など専門職種人材を養成するレベルの大学はしかるべく到達水準を厳格にする。それらの大学は学ぶ目的が明確な学生を対称にしているのだから、さらに充実した内容の大学授業を行うことができる。そうでない大学は生涯学習などで、生活や就労に役に立つ教育に徹するという発想だ。この、私の提案がイメージしているはこうした一般的な大学ということだ。
   
  大学でなぜ学ばなければならないのかというところが分かっていない大学生が余りにも多い。そうした学生に授業をしても効果がない。私の約18年間の大学教壇に立った経験はこうした提案の原点ということだ。勉強したい学生を前提に、勉強することが楽しいということを実感させたいものだ。現実にはかなわない、はかない夢なのだろうか?
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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