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中国太原市連続爆破事件、解決を強調

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   地元公安当局は、8日、太原市出身の41歳の男を拘束、同日、洪外務省副報道官は同日、事件は「既に解決した」と説明した。翌9日に始まる三中全会を前に何としても事件の幕引きを図りたい当局の意図が明らかだ。
   犯行の動機も「社会に報復するため」と抽象的に説明、容疑者が窃盗罪で逮捕され懲役9年の実刑を受けたことがあることを強調した。要するに、”素行の悪い人間”による反社会け的な犯行で、一般庶民の不満を背景とした構造的・社会的な事件ではないことを印象付けたい意図のようだ。
   容疑者拘束当日に動機を含めて説明、しかも中央外務省当局が「解決」を強調したのは拙速に過ぎないか。 中国の常で、当局がこれ以上の情報を出すことはないだろう。
   頻繁に地元政府に陳情していた、「司法の不公平」を訴えていた・・・など、香港経由で容疑者の人物像が伝わってくることになろうか。 
    格差拡大や公務員の腐敗、再開発を急ぐ中での不満など、社会の不満の要因を一つ一つ解決していくという地道な取り組みが肝要だ。報道を規制し、強力な権力で押さえつけていくという手法の限界は明らかだ。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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