FC2ブログ

保守・強硬派に堕ちた習近平国家主席 ~中国改革への期待は失望に~

  習近平国家主席は就任当初、前鉄道相の逮捕、解放軍中枢部へのメスを入れるような動きなど、汚職撲滅への意欲を感じさせ、文化大革命や天安門事件とのしがらみもなく、時の経過もあり、中国共産党の歴史的“不の遺産”からの脱却がなされるかとの期待も抱いた向きがあった。
  しかし、その後の動向から、保守守旧派との対決を避け、とりわけ、解放軍を出動させて民主化を求めて集合していた若者などを多数犠牲にした天安門事件を肯定する言動などから、改革への意欲のなさを鮮明にするに至った。
  もはや、習体制下での10年間、民主化や改革での成果への望みは消えうせたものと判断せざるを得ないと、私は判断した。
   その死が天安門事件のきっかけとなった胡耀邦元総書記の三男(企業家の胡徳華氏)は、「改革・開放の30年をもって、毛沢東時代の30年を否定することはできない」との習の発言を「文革で劉少奇国家主席、ホウ徳懐国防相ら(革命・建国時代の功労者)に反革命の罪状を着せ、徹底的に否定(死に追いやった)した。なぜ、我々はこの文革を否定できないのか」と鋭く習に迫ったようだ。改革派の習国家主席への失望の現われと見る。
習国家主席は天安門事件で民衆に銃弾を浴びせたことを「男児」のなせるところといった発言をもしている。ソ連の崩壊は「レーニンやスターリンらソ連共産党の歴史を全否定し、これに反対する一人の男児もいなくなったから起きた」とする習発言がそれ。
以上は、改革派誌「炎黄春秋」(4月13日)での胡徳華氏発言を元にしている。最近、海外華僑系インターネット上で流布している。           
スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

カテゴリ
最新記事
クリックしてください↓↓↓
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アクセスカウンター
RSSリンクの表示
あし@
講演依頼お問い合わせはこちら↓

名前:
メール:
件名:
本文:

人気ランキング
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
最新コメント
最新トラックバック