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自己表現力の養成が要~大学院レベルでは教育技術育成を重視すべきだ~

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    大学に17年余り勤務してみて、印象の第一は、日本人学生の表現力の乏しさだった。学生に発言を促しても反応がない。質問もない。何を考えているのかいないのかも分からない。
これではならずと、質問を含め、発言に加点をすることで、発言を促すことにした。加点が欲しくて次第に発言する学生が増えた。が、再質問にはほとんど反応・反論がない。
大人数を相手にした授業が多かった。大教室での私のチャレンジは、この段階で終わってしまった。どうも授業としては消化不良の感が強く後味が悪いものだった。
ゼミなど少人数の場で、自己紹介から始まって、様々な課題を1週間前に示し、授業では先ず全員に発言させるようにした。これは、それなりにうまく行った。しかし、質問したり反論したりといったデベートにまではもって行けなかった。発言を繋がせようと様々に試みたのだが満足の行った授業は少なかった。
最後は、研究室で一対一での対話をするしかなかった。これはそれなりに成功した。それぞれの進路の意識を引き出すなど、主に本人が真剣になるテーマについて話題にした。関連するテーマについてのレポートを求め、そのレポートについて質問をするなどの試みなど行った。

大学教員に求められる資質の最大のものは、授業力だ。先ずは、学生をひきつけることが肝要だ。大きな声で明瞭に話せる能力、分かりやすい授業といったことが続こう。大学教授の本音として、業績として評価されることの多い論文執筆に精力を注ぎたいという空気が強い。
一般的には、研究力(研究実績)と授業力(教育技術)とのバランスが強調される。しかし、授業力が7~8分ではないか。場合によっては、授業力に特化した教員があってもいいのではないだろうか。それほどに大学教員にとって、授業は重要だ。
教員に自己発進力がなくては、学生に発信力を教育できるとは思えない。学生にとって教員は模範でありたい。そうした意味でも、教員には授業力(教育技術)を身に着けてもらいたい。
大学院レベルの教育にあたっては、少なくとも教育分野に進もうという学生には、教育技術の研鑽を課すことを提案したい。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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