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中国の統計

  香港貿易発展局関家明・研究総監が日経記者に語っている中国統計の信頼性に関する発言は重い。「私は三十数年、経済分析の仕事をしてきたが、結論はただ一つ。当てにならないということだ」とか、「(エコノミストとして)いかにして当てにならない数字の中から、何かを見いだしていくのが仕事だ」と語っている(日経13年6月22日)
  李克強首相にしてかつて訪中団に対して中国のGBP数値は当てにしていない、電力使用量と貨物の取扱量を見て判断しているという趣旨を語っていたのは有名だ。
  中国では、上の意向に従って報告数値が作られるのは常識だ。下からの報告を積み上げる方式だが、中央の段階で数値に手直しが入る。積み上げた数値と合計数値が異なるのも常識ということだ。かつて全国の農地面積も一年で何割も増えたこともある。
  中国の統計はトレンドとして参考にするだけにとどめたい。異常な変化があった場合、その変化の理由を探ることは有益だ。発電量や電力使用量など経済活動の基盤に関するものや貿易量(特に取引相手国の対中輸出入の数値)などより信頼性の高い相手国の数値といった比較のできるものなど客観性の担保ある数値に注目することだ。
  中国分析には自分の物差しを持っていないと危ういということだ。

 
  香港貿易発展局関家明・研究総監が日経記者に語っている中国統計の信頼性に関する発言は重い。「私は三十数年、経済分析の仕事をしてきたが、結論はただ一つ。当てにならないということだ」とか、「(エコノミストとして)いかにして当てにならない数字の中から、何かを見いだしていくのが仕事だ」と語っている(日経13年6月22日)
  李克強首相にしてかつて訪中団に対して中国のGBP数値は当てにしていない、電力使用量と貨物の取扱量を見て判断しているという趣旨を語っていたのは有名だ。
  中国では、上の意向に従って報告数値が作られるのは常識だ。下からの報告を積み上げる方式だが、中央の段階で数値に手直しが入る。積み上げた数値と合計数値が異なるのも常識ということだ。かつて全国の農地面積も一年で何割も増えたこともある。
  中国の統計はトレンドとして参考にするだけにとどめたい。異常な変化があった場合、その変化の理由を探ることは有益だ。発電量や電力使用量など経済活動の基盤に関するものや貿易量(特に取引相手国の対中輸出入の数値)などより信頼性の高い相手国の数値といった比較のできるものなど客観性の担保ある数値に注目することだ。
  中国分析には自分の物差しを持っていないと危ういということだ。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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