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国内しか見られない習近平国家主席の器の問題

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  中国の動きが危うい。
  政府批判を抑えたいと思想言論の極端な統制強化に走り、ウイグル続など少数民族の問題が生ずると取り締まりを強化する。
  腐敗摘発も対処療法や掛け声だけで、腐敗の根源を断つ改革には踏み切れないばかりか、逆に、人活動家など批判者への弾圧を強めるばかり。
  結果は、公安や軍部に頼る度合いが増しそれらの予算が増額するばかりだ。
  尖閣上空を含ム防空識別圏の唐突な設定も、軍部の影響力の強まりの結果だろう。
  
  「内外の政治困難の下、突然に防空圏を設け、内部の巨大危機を外に転嫁しようとして完全に失敗した」「中国の民衆はB52の飛行に中共の無能ぶりを嘲笑い、新中国到来の希望を抱いた」「反米、反日を扇動する愛国主義の洗脳は破綻した」(27日朝、中国ネット「華南渕博網」に掲載、産経11・30)とはよくも書いたものだ。
  もちろん、直後に削除された。しかし、ネット時代の怖さは削除しても削除し切れない鼬ごっこになっている。情報統制も逆に宣伝効果を高めている意味もあるということだから怖い。

   香港誌「亜洲週報」最近号によると、東シナ海の防空識別圏設定は4か月前に習近平国家主席が決断した(日経12・1)。かなり前から人民解放軍が提案していたが、共産党指導部が取り上げてこなかったもの。
   尖閣を巡って、海軍が華々しい注目を浴びたことに、空軍が予算獲得のためなどから、自分たちのアピールを策したものとの見方が有力だ。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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