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北朝鮮、追い込まれた独裁体制の逆クーデターだったのでは

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  張成沢粛清劇の示しているのは、北朝鮮独裁体制の弱体化の覆い隠しようのないまでになっているということだ。独裁体制がしっかりしていれば、親族内部の粛清は外に漏れないように処理できたろう。
  奥の院の争いなどは隠ぺいするのが好ましい。それがドタバタ劇宜しく派手にやってしまった。そうせざるを得ない理由があったのだろう。それ程、張成沢サイドの方が強かったということだ。軍部強硬派の方が追い込まれた心理状態で、金正恩を取り込んで、一気にことに及んだ。逆クーデターだったとみる。
  甥っ子が叔父をクデターをもくろんでいたとして処刑した。しかも、叔父夫婦にまつわる浮気や不正蓄財などを衆目にさらして粛清の正当性を宣伝しなければならない状態に追い込まれながら。
  正恩ファミリーの凋落ぶりは覆い隠しようがない。首領様の神聖さは地に落ちた。もはや、親族間でクーデターを策謀しているファミリーだということだから。不正蓄財や浮気など道徳的にもいかがしい親族でもあるし。
  経済低迷による「国家崩壊」といった国内の不安要因の存在を公言してしまった。
  国民は独裁体制のもろさを今度こそ徹底的に知らしめられた。  
  北朝鮮情勢の推移は目が離せない。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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