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海洋国家として生きる覚悟

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  我が国は海洋国家として生きる覚悟を固めるべきだ。
  海洋国家は、国際社会の共通の価値観を共有し、あらゆる国との交易を通じて生きるということだ。海は世界各国と繋がっている。これに対して、大陸国家は、隣国との関係を重視して生きることになる。隣国との関係で国境の変更を繰り返すのが大陸国家だ。我国は、幸い、島国で地政学的に海洋国家と言える。
  韓国や中国という隣国との関係をことさら特別視せず、あらゆる国々との平等な交易う通じてい来る覚悟と言うことになる。
  我が国は、韓国や中国に進出して国を危うくした。英米と結んで繁栄を手にした。大陸国家ドイツとの同盟で敗戦を経験した。我国は、大陸国家の生き方をしてはならない。歴史の経験からもそう言える。
  中国は、米国に「新型大国関係」という大陸国家の論理で、国益の伸長を画策している。我国は、あらゆる国との共通の価値観という海洋国家の論理で、対応するべきだ。アジア太平洋の勢力圏を分割するという中国の覇権主義むき出しの願望は、第一次世界大戦に際しての、英国へ挑戦したドイツの姿にダブル。中国は米国と攻防を繰り広げるであろう。我国はあくまでも、世界各国との共通の価値観を重んじる戦略をとるべきだ。
  安倍首相の意地は十分表明できたのだから、今は、欧米やASEAN諸国の共感を獲得することに専念すべきだ。
  安倍首相には、大局観を踏まえた戦略を持ってもらいたい。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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