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激動の内外情勢をどう読むか~問われる経営者の姿勢~

市民向け教養講演レジメ(2013年2月)

                            
<総論>
Ⅰ 国際情勢混迷の背景
(1)成熟した民主主義国家の相対的力量の低下・・・支援余力低下
   特にアメリカの世界の警察官としての役割遂行力の低下
(2)発展途上国の経済成長・矛盾拡大
     ①独裁・・・格差拡大・・・不満拡大
     ②情報革命・・・焦り
  (3)現状を変えたい中国とイスラム諸国
 Ⅱ デフレは脱出できるのか
(1) 最後のチャンス・アベノミクス・・・失敗に学んだ首相に期待
成長戦略・・・技術勝負
脱デフレは市場の期待を経営に生かす決断にかかる
(2)デフレファイター黒田総裁・・・真の金融のプロ
    発信力抜群(巧みな想定外) 冷静な議論好き  根回し力  タフさ
(3)TPPへの積極的対応
攻めの発想を失ってはならない
消える農協
(4)様々な乱気流・・・経営者の資質としての危機対応力
   ミニ資産バブル&崩落も
(5)真の課題は、「人口減少下の高齢社会」負担に如何に対処するか。
問われる日本人の生き方。民主主義制度下で適切な決断ができるのか?

<各論>注目すべき国際情勢
1 中国の高揚感と格差拡大・・・正当性への自信のなさ
  大国願望・勢力塗り替え願望・・・爆食(資源・食糧)
  しのびよる高齢化社会への不安感・・・貧困のまま高齢化社会に
対日戦争での勝利
  豊かさの保障・・・格差拡大による不満の拡大・・・アリ族・ネズミ族
  情報統制の限界・焦り・・・政治改革への恐怖(自信のなさ)
  ナショナリズム(愛国感情)への依存・・・偉大な中華復興
  挑発は避けるしたたかさ・知恵    
2 イスラム諸国の怨念(キリスト教など異教徒・欧米)
  欧米による搾取・貧困・人口爆発・失業増大という現実
  独裁・既得権益層の利益独占という壁
3 印度/ASEAN/豪・加など・・・バイ・マルチ様々に駆使
  中国と米国のいずれとの対立局面へ備えという戦略・葉いい配意欠かせない  
4 朝鮮半島
  歴史(民族感情)を踏まえた対応
  竹島・独島の聖地化・北の白頭山と並ぶシンボルに
5 国際主義(国際的枠組み・多国間対応)・・・欧米・特にアメリカとの協調
遠交近攻・・・多角化・リスク分散(チャイナ・プラス・ワン)
  ロシアの取り込み(補完関係構築のメリット)

<結論>
経営者に求められるもの
   1  複眼性~鳥の目と虫の目
   2  ITへの感度・積極的活用
   3  印度・アフリカ・イスラム圏への展望
   4 戦略的発想・リスクマインド
   5 折れない・しなやかな(したたかな)対応 
   6 現実主義・情報立国


参考情報1~国際関係
1 解決困難な紛争・・・イスラエル(パレスチナ)・シリア・アフリカ(ソマリアなど)
  尖閣問題の日中も
・・・「日本の施政権を一方的に害するいかなる行為にも反対する(米クリントン国務長官1・18日中外相会談)と言い切る。
        ・・・過去の植民地遺憾との村山談話否定遺憾、安倍談話警戒(訪中団に唐家せん元国務委員)  
2 核の拡散・・・イラン・北朝鮮(3回目濃縮ウラン型?米グアムにB2戦略爆撃機2機)
3 水資源・・・アラブ・アフリカ・・・中国
4 環境・・・都市化進展 ・・・膨大な中国公害の付け
5 中国:情報めぐり規制戦争状態
   *中国版ツィッター「微博」登録者3億人超
当局の監視下140字のつぶやき(ネット利用者5億6千万人超の55%)
   *億単位は当局も対応難しく              
6 企業が自己変革を通じて時代に適応するのが資本主義の強み
    *政府は淘汰をじゃましてはならない(企業重視は個々の企業保護ではない)
    *国の介入を抑え、経営改革や新事業、新技術を促す・・・基本の重視
7 アメリカの孤立主義傾向には要警戒
   アジア中心にプレゼンス維持・拡大へのインセンティブ要刺激

参考情報2~国内政治
         参院選挙後の政治・政局展望
            ~指導者育成システムの欠陥~
始めに
①  必至の政界再編・・・あいまいな対立軸
           福祉立国(弱者に優しい大きな政府)・構造改革(小さな政府)
           憲法改正・護憲
重要政策:消費増税、TPP、エネルギー政策(原発)など
② 二大政党・・・選挙制度いじり(小選挙区、中選挙区)
          欠かせない国民の成熟
③ 参院の存在意義・・・衆院と同質でいいのか? 
  * 先送りになりがちな民主制という欠陥・・・されど独裁に勝る
1 何によって豊かさを求めるのか・・・経済展望踏まえた戦略を競え
   仕事の提供
   国際社会との競争を放棄できない
   既存産業・企業の保護では革新できない
   新規産業・企業のチャレンジを促す政策を
2 基本政策・・・特に安保・外交での認識欠かせない政党
   TPPは単なる経済戦略だけではない
   TPPに反対するなら・・・代替戦略多角的FTA戦略
3 同上・・・エネルギー、経済戦略
   現実的な展望を踏まえた政策でなくてはならない
4 維新(橋本)の動向が焦点・・・第3勢力の協調が前提
   橋本自身が立候補しなければ党勢拡大に弾みがつかない
5 民主党が息吹き返すか
  労組依存の限界・再分裂(離党)の可能性
  「共生社会めざす」と言うが、無党派・中道・中間層の支持得られるか
6 安倍自民がどこと組むか・・・憲法改正への展望
  吹かしに吹かして臨む作戦・決める政治への期待(かぜ)
野田前首相の取り込み・・・秋以降の政局の芽
  麻生/谷垣も意欲
7 人材養成は教育から
  エリート選抜のあり方  
終わりに
 いずれにしても過渡期
  求められるリーダー養成・・・払底する政界人材

参考情報3
1 若手政治家の育成を
     注目:小泉進次郎青年局長(31)・・・若手代表として存在感
           *青年局45歳以下の党員  *国会議員82人 
        城内実外務政務官(47)・・・アルジェリアで存在感
           *優勢民営化で反旗/刺客に破れ浪人4年間・民主自民破り無所属で当選・12年5月復党
2 教育制度改革・・・東大9月入学、英語原則の国際教養大学(秋田)中島学長の奮闘
3 橋本の安倍と組む可能性 ・・・考え方・相性は悪くない
4 参院選:山口補選勝利の結果自公63で過半数に(公明10、自民53で)。
アベノミクスへの期待・「決める政治」期待で有望
維新・みんな・・・1~3人区で協力
  民主・・・2~4人区で複数候補立てず。<支持率低迷・危機感 
5 孤立深める小沢「生活の党」(衆院7、参院8、代表森裕子)・・・橋本・石原は嫌い。民主はスリ寄りへの警戒(分裂含み)。
  *小沢の担いだ海江田万里民主代表だが
  *小沢民主党代表時代の役員室長細野剛志幹事長ですら「(連携は)簡単ではない」と言い切った(1・21)。
6 野田前首相:要注目 *国民の立場に立った決断(社会保障と税の一体改革・解散)
7 生活代表小沢:見えぬ政権奪還戦略<結党大会(1・25)出席国会議員15人のみ
 *中学卒業まで子供1人当たり31万2千円の手当」明記・・・民主との連携も無理に
 *連携の相手なし状態 
8 内閣支持率68%に上昇、金融緩和姿勢好感(日経1・25~27)
 *自民支持率(2月末)独走の50%。野党は民主8%、維新7%、みんな4%と低迷
9 自民で派閥・囲い込みの芽・・・安倍、石破、谷垣
10 円安・株高など見える実績。民主の政権復、活期待せず・・・8割弱。(2月末)            
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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