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国家安全保障局の発足に際して

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  政府の外交・安全保障政策の司令塔たる国家安全保障会議(日本版NSC)の事務局として、国家安全保障局が7日発足した。初代局長は、予想通り外務事務次官を経験した谷内正太郎となった。
  局次長には、外務、防衛出身の両官房副長官補という布陣となった。
  NSC局長はライス米大統領補佐官(国家安全保障担当)とのカウンターパートナーとなるポストだ。国家安全保障政策に関して総理を補佐することになる。これまで必ずしも明確でなかった国家安全保障に関する専任補佐官が明確になることを評価したい。
  一つだけ注文しておきたい。それは、外務省の安全保障担当官庁としての資質を高めてもらわなければならないということだ。職員の養成や人事配置などに関して、安全保障を担うために何が必要かを改めて検討してもらわなければならない。率直に言って、外交官は、個人個人がバラバラだ。組織での引継ぎは得意ではない。あたかも個人の財産のように扱われがちだ。
   外交官は、組織としての行動が苦手ではないか。国家安全保障の担当官庁は、個人プレーでは危うい。国家安全保障の担い手が本当に外務省で大丈夫なのか?
   首相という存在を個人としての局長が支えるということに留まってはならない。外務省の体質改善が肝要だと考える。
  
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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