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中国、怠る政治改革を巡るさや当て

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  中国当局は、経済改革への関心の高さに比べ政治改革への無関心&遅れをほうかむりしている。面倒な問題はできるだけ、強権発動で抑え込みたいのが本音といえよう。ネットもマスコミもできるだけ当局の手の平の上で転がしたいということだ。
  中国共産党の歴史では、文化人、知識人は惨めなつるし上げの対象だったといってよい。文化大革命はその典型的な悲惨な時代だった。この文化大革命の時代を巡って、現在、文化人(改革派)の政権(保守・守旧派)との闘いが展開されている。
  このところ、中国で文化大革命時代の紅衛兵だった人物による讒言・謝罪が相次いでいることもその一局面だ。1966年から10年間ほど、毛沢東のクーデターを可能にした大混乱の道具として踊らされた紅衛兵が相次いで反省する会合を開催している。この反省の様子を大々的に報じているのが改革派の雑誌や新聞という構図だ。
  改革派が求めているのは、当局の言論規制の緩和などということだ。その当局のトップ習近平総書記が毛沢東を模倣した政治運動を展開していることへの対抗手段としての「紅衛兵の反省」表明となっている。習総書記は「改革開放以前の歴史を否定すべきでない」と、文化大革命肯定ともとれる発言までしていることに、改革派や文革体験者が危機感を抱いているということだ。
  中国での歴史的な事象を巡る動きは全て現実の政治への批判の意味が込められている。
 
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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