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今日わが国が抱える課題

市民向け教養講演レジメ(2012年)


<はじめに>
  長期停滞・衰退期に入ったのか?
  どう考え、どう対処したらいいのか?

Ⅰ総論
1政治混迷の原因
(1) 共同体全体で醸成される合意の欠如
  政治家が先導すべきだが・・・有権者(国民)やメディア、実業界など影響力持つ集団の混迷の反映でもあろう。

(2) 共同体の連帯感の欠如
  日本文化の本質である助け合いや共同体作り、問題への協調的対応
  人々の協調性という特性(長期資産)を生かしたあり方

(3) 自信・信頼感の欠如
  我慢強さ

(4) 戦後の経済優先から、精神の豊かさや国民のアイデンティー、自分の国は自分で守る気概(安保)など含めたバランスの取れた大人の価値観へ



2 経済停滞の原因
 (1)財政悪化・・・財政再建
 (2)低成長率・・・成長戦略
    家計・企業の信頼性欠如・・・支出・設備投資消極的に
 

Ⅱ 各論
(1)原子力エネルギー
   リスクが大きい・・・死者は出ていない。
             放射線汚染の影響・・・早期に死に至るケースはあるのか?
   リスクの大きさ評価
   安全メカニズムを強化改善してリスクに適応(模索)・・・一定の時間をかけて
   伝統的あり方への逆行・・・いつまで?

(2)大災害への備え・・・めったに起きないものへの備えの程度?
   「リスク回避」でなく「リスク適応」・・・伝統的対応への回帰(最終的に)?
容易に建て直せる建物&建築技術の向上
非常時に備えた避難訓練など

(3)消費税率引き上げ

(4)海洋活用戦略
    排他的経済水域(EEZ)世界6位

Ⅲ 結論
1 目指すべき方向
 (1)安全安心・・・治安の良さ
     死者ゼロの新幹線
(2)サービス・・・もてなしの心
     観光立国
(3)ライフスタイル・・・暮らしやすさ
     福祉国家
(4)知識・技術立国・・・精密性(精密機器・製薬)
     信頼性
(5)特にすり合わせ技術
     
(6)大震災は変革のチャンスでも

2 持てる資源の戦略的集中
(1) 製造業・・・付加価値の高いもの、日本的オンリーワンに特化
(2) サービス(レジャー、娯楽、教育、医療、観光、法務、マーケティングなど)
    *経済活動の7割占めているにもかかわらず日本では非常に遅れている

 
<終わりに>
  日本の持つ特性(日本的であること)への信頼・回帰こそが求められている。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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