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大学教壇17年間の感想

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   約30年間の官僚生活に続いて、大学教授として教壇に立たせてもらって17年が経過した。それも今年3月での70歳の定年を機に終止符を打つことになった。若い学生と過ごした思い出に感謝している。これからは、大学での定期的な講義は、社会人を対象とした月に2回だけとなる。
   大学生活での研究分野としては、官僚としての経験を生かして、各省庁や自治体の現役公務員に対するアカデミックな視点からの支援を心掛けた。即ち、危機への対応というアカデミックな分野での取り組みが遅れて居る分野での各級公務員の実務との連携を模索した。例えば、阪神淡路大震災の教訓を各自治体の防災対策にいかに生かすかという視点などからの現地調査を行った。必ずしも論文という形式にこだわらずに、どう言う面で実務に役立て得るかということを心掛けた。実務家とアカデミックな分野との連携を模索したということだ。
   特に、各省庁や自治体の職員研修機関での講義には積極的に応じた。公務員であったという経歴が役だったことは幸いだった。後輩公務員の大学教授などとしての人事交流の拡大にも尽力した。
   将来的には、官僚と大学教授などとの相互交流が進むことを願っている。相互の経験交流でお互いに得る所が大きいと思うからだ。やってみれば視野が拡大し啓発されることは間違いない。各方面での、特に幹部要員人事の交流の「回転ドア」方式化を進めていくべきだと考える。
   70歳を機に大学から身を引くことにしたのは、第3のステージとして、新たな模索をしたいと考えたからだ。いくつかのNPOを基盤として若い人との交流は続けるつもりだ。しばらく時間をおいて新たなステージを考えてみたい。本ブログで改めて報告したいと思っている。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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