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いよいよ来年から脱ゆとり世代へ~移行期の大学の実情

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  今年の大学受験生は、いわゆる”ゆとり教育”を受けたの最期の世代となった。親には経済的なゆとりがないことと重なって、「地元志向」が強く、首都圏の難関大学でも地方からの受験生が減った。学部別では、就職に有利だとして,理系学部に人気が出ていた。学生は、就職できるかどうかが最大の関心事というのが現実なのだ。大学側も、その一点で競わざるを得ないということに追い込まれた。
  来年からは、脱ゆとりで学んだ世代が受験するというので、今年の大学受験生には、従前にもまして「安全志向」が目立った。浪人を避け、どこでもいいから入学したいという傾向が強かったようだ。4月から大学に入ってくる新入生はそうした人たちであふれるだろう。
  10年ほど続いた”ゆとり世代”は、気の毒な世代と言えるのではないか。総じて、自分たちはゆとり世代だから、勉強が”できない”といったコンプレックスを抱いているようだ。大学でそうした心配を口にする学生がいる。
  近年は、こうした学生にいかにして自信をつけさせるのかが、大学レベル教育現場に携わる者の腕の見せ所といった感覚だった。基礎学力の欠如は問題が大きい。大学で計算能力や文章の作成を補なわなければならないというのは正直疲れた。ゆとり教育のもたらした学力低下の影響はしばらく残るだろう。学生の責任ではないので、かわいそうだ。
  しかし、世間は厳しい。おそらく、甘えを持っているとすれば容赦なくふるい落としていくだろう。新入生にはそうした覚悟で、学力を身に着けるべく、頑張ってもらいたい。
  
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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