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北方領土解決の条件~難しさを踏まえて

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  領土問題を話し合いで解決するのは至難の業だ。一方的な妥はもあり得ないと思わざるを得ない。
  事務レベルでは不可能。・・・と言うことは、解決のためには首脳外交にかけるしかない。
  相手の首脳が、妥協できるわずかな条件を見つけ出すしかないということだ。具体的にはプーチン大統領が北方領土で日本に妥協できる状況をいかにして作り出せるかと言うことになる。それは容易なことではない。
  
  いかし、極めて細い道だがないわけではない。ロシアは資源輸出でなりたっているが、そのさばき先が不足している。我が国はその有力な買い手候補だ。ロシア側には、極東地域で人口減少が激しく、中国に飲み込まれかねないという恐怖心がある。
  経済協力や極東開発で我が国の協力がロシアにとって不可欠になれば、それは我が国へのロシアの妥協の可能性となるのではないか。それが両国の繁栄と、地域の安定に資するという我が国の主張の魅力になり得る可能性がある。
  いきなり領土の帰属問題とするのではなく、共同開発や共住などと言う妥協点の可能性もあるのではないか。したたかにしなやかに、長期的な展望・・・戦略が肝要だ。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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