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ロシア、欧米との対決で腹をくくった

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  ウクライナ情勢は深刻なロシアと欧米の対立になることが決定的になった。クリミヤ半島のウクライナからの分離、ロシアへの編入。東部ウクライナの分離独立。ロシアは、そこまで突き進む腹をくくったということだ。

  3日、ロシア黒海艦隊司令官がクリミア半島に展開するウクライナ軍に対して、投降を求める最後通牒を発した。ここ数日間の武装集団の動きはロシア軍に揺るものであったことが確定したことになる。4日午前5時までに、従わない場合「本当の攻撃を始める」と宣言したという(インタファックス通信。黒海艦隊代表者は同日「完全な戯言」と否定。4日午前5時過ぎ現在、衝突は伝えられていない。)。米政府高官は「ロシアはクリミア半島を完全に実効支配下に置いた」とした。また同日、東部ドネック市庁舎が約300人の親露派デモ隊によって占拠された。ウクライナ東部の主要都市でもロシアによる事実上の占領が早急に進行するだろう。

  プーチン大統領が真剣に外交交渉に臨むのは、ロシアにとって深刻な状況が生じてからということだ。深刻な状況とは何か。欧米の経済制裁でロシア経済が一層落ち込み資金流出が止まらなくなる状態。旧ソ連諸国がロシア離れを一層強めるなど。
  中東情勢などでもロシアと欧米の協調は望み薄になろう。
  国際情勢は混乱の様相を強めることは必至だ。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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