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中国の対日政策~王毅外相記者会見から

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 王毅外相の記者会見(3・8)に見る中国の対日政策の基本スタンスを確認しておきたい。
 中国として対日関係を現状から改善させたいとのインセンティブが低いことがわかる。日中関係の対立・膠着状態は長期間になることを前提とした取り組みが欠かせない。
 日中関係は基本的には米中関係の基本的な構図の中で決められていく可能性が高い。我が国にとって米国との関係の比重が極めて大きいということだ。

 「歴史と領土の問題での妥協の余地はない」として、安倍首相の靖国神社参拝や尖閣を巡る問題で日本をけん制した。「日本の指導者の一連の言動が日中関係の基礎を破壊した」とも述べ、安倍政権の対応を批判した。
中国側が日中関係で改善に向けて以後くことは期待できない定時の仕方ということだ。

  「米中関係は非常に重要で、かつ非常に複雑だ」と指摘。「双方が互いの主権と領土について尊重し、互いの核心的利益と重大な関心についても尊重していきたい」と主張した。
  米国が尖閣問題や南シナ海の領有問題への米国の介入を極めて神経質に嫌っていることを留意しておきたい。米国を味方につけていくことの重要性がいかに高いかを忘れてはならない。個別での対応ではなく多国間、国際法を踏まえた対中対応であるべきだということだ。

  なお、北朝鮮への非難を控え関係者への冷静な対応を求めるという従来のスタンスであった。周辺諸国への挑発行為を続けるロシアや北朝鮮への非難を避ける態度に終始した。「旧東側」との関係を重視する姿勢が鮮明だった。

  中国が目指す外交のキーワードは、「新しい大国関係」だ。米国と対等な大国としての処遇を求める外交ということ。米国以外の我が国を含む国々とは格の違う大国としての処遇を当然のこととする意識(プライド)持っていることを忘れてはならない。中国は大国として一目置かれることは当然だという意識だ。
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マスコミ 17

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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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