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ウクライナ東部で親ロ派の攻勢拡大

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 ウクライナ東部での親ロ派勢力の攻勢が拡大している。
 4月7日、ドネツク、ハリコフ両州で一方的に共和国の創設が宣言された。ルガンスクでは親ロ派が治安機関の武器を奪って、親欧米派との衝突で多数の負傷者が出た。
 ウクライナ治安機関は、ドネツク、ルガンスク両州に治安部隊を投入、政府庁舎などの占拠者を強制排除した。暫定政府は、ハリコフでも70人を拘束した。新政権はロシアの東部での抗議運動をロシアが扇動することへの警戒を強めている。クリミア併合に続くロシアによる第2幕の幕開きだと認識を表明している。
 7日、ケリー国務長官は、ドネツクでの共和国創設宣言の背景にロシアの関与があると批判した。さらに、東部の親ロ派勢力が雇われているとの確証があるとも語ってロシアをけん制した。
 ロシアは、情勢次第での、軍事介入を排除していない。治安不安定化で揺さぶりをかけ、事実上のロシアの影響力を強めた形での決着を目指している。それが連邦国家としてのウクライナの実現なのか、事実上の軍事的な占領による分離併合なのかは現在時点では不明ということではないか。


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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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