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電子情報収集に関し、米CIAと中国解放軍の違い~「中国も被害者だ」の中身~

情報一筋  米元CIA職員の暴露で中国は自らのハッキング行為への非難を和らげたかの感がある。しかし、そうだろうか。両国の違いを整理しておく必要がある。
  米国は個人情報の収集自体は認めている。国内法に基づいて(テロ防止の為に)情報を収集していたということだ。だから、スパイ活動取締法違反等の容疑で訴追した。主張が全て正しいのかどうかは別として、とにかく、法律に基づいての正当な職務行為ということだ。これに対して、中国は、情報収集行為自体を認めていない。
  
  ところで、ロシアの言い分もなかなか面白い。「ロシアの諜報機関はこれまで(容疑者と)一緒に仕事をしたことはない」から、露当局のモスクワ滞在への関与を全否定している。容疑者とは一緒にやっていないというだけで、他のものとはやっているとでも言わんばかりだ。
  米国での批判もなかなか面白い。「(オバマ政権は)あまりにも無能」(ライアン下院議員)、「米国が外交的に脆弱なったこと示す象徴的な事件だ」(マケイン上院議員)など。「もっと裏でやっちゃえよ」というのが本音と言っているのではないか。
  米国は、さらに、インターネット時代の今日、世界情報の8割以上が警告経由という形で、事実上、コントロール下においているということだ。米国としてはこの点に、あまり注目が集まることを避けたいのが本音なのだ。
  今回の推移は、図らずも、各国の本音が知れる絶好のチャンスのだ。
  
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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